幼児期の経験に、無意味なことはひとつもありません。
経験したことはのちに大きな意味をもつこともあり、大人への準備期間として、人生の礎(いしずえ)となる大切なことを、日常生活から学びます。例えば、転んで足を擦りむいて痛い思いをする、何かにぶつかってたんこぶ作るなど、くり返し危険なことに遭いながら危険な状況や場所を理解し、次に同じことにならないように学習します。
また、カメやウサギ、ハムスターなどの身近な動物の世話を通じて、相手に対してやさしい気持ちを抱き、命に限りがあることを知る経験をします。
こういった経験は防災にとっても大変重要であり、幼児期の子どもたちに次のような意識を形成していきます。
- 日常生活に潜む「危険を知り」、「安全を意識」する力
- 場所や状況を「適切に判断」し、自らの身体を守る「行動力」
- 「命の大切さや重みを感じる心」を育み、自分の命は「自分で守るという意識」
このようなことから、防災教育を幼児期から始めることは、子どもたちのその後の人生にとっても意義深く、重要であると言えます。
この体験プログラムは、危機管理アドバイザーの国崎信江先生の監修のもと、むやみに災害時の恐怖心を植えつけることなく、楽しみながら「自分の体を守る」ことを体で感じ、体得できるよう考えられています。
全労済岡山推進本部と県内のNPOは、2012年から、県内の幼稚園・保育園のご希望に応じてこの【国崎プログラム】の出前授業を行っています。
ご希望の園は、別紙のお申込書で、子ども防災ネットワークおかやま までお申込ください。
お申し込み
ファクスまたはメールフォームからお申し込みください。
子ども防災ネットワークおかやま 事務局
〒700-8569 岡山市北区駅元町6-26 こくみん共済 coop <全労済> 岡山推進本部 事業推進部 事業推進課
TEL 086-254-0991 FAX 086-254-8116 担当:羽田野(はだの)、大束(おおつか)
実施概要
- タイトル
- 国崎信江監修|防災体験プログラム<地震が来たらどうする?>~幼児期の防災教育で育む「自分を守る力」と「命を慈しむ心」~
- 所要時間
- 準備1時間、体験1時間半(標準) 、片付けはその後15分程度
- 対象年齢
- 5~6歳児=年長さん
開催内容 ※開催順は会場の仕様によって変更することができます。
- あいさつ
- 地震のこともっと知ろう ~ 地震発生!揺れたらダンゴムシ
- 地震が収まったら ~ ケガをしないように避難しよう(たまごの殻踏み体験)
- 誰かが助けを呼んでいるよ!(ジャッキを使った救助体験)
- ケガをした時に役に立つもの作ろう!(包帯づくり)
- おしまいのお話
主催者さま(幼稚園・保育園)にご用意いただくもの
- 講師用の椅子あるいは、演台(読み聞かせ用) 、人数によってはマイク
- よく洗って乾かした卵の殻・・・ふたつに割った状態
※保護者にご協力いただくか給食施設のもの。園児一人卵十個程度が目安です。 - ブルーシート、ほうき・ちりとり
- カラーマジックペン(油性) 、机の上に敷く新聞紙
※マジックは各色セットがテーブルにひとつあるようなイメージで結構です。 - 包帯を束ねるカラーゴムかリボン、制作した包帯を入れる綺麗な箱
- それぞれの場面で、子どもたちや先生に「お手伝い」をおねがいしますので、あらかじめ候補を決めておいていただけると幸いです。※避難路確認(1名)、卵の殻ふみ(1名)、ジャッキ(3名+先生1名)、包帯(3名)
こちらで準備し、持参するもの
- ジャンボ絵本 防災「そなえる」
- 子ども用の軍手とヘルメット3 セット、大きなぬいぐるみ、がれき、防災用ジャッキ
- 大人用ヘルメットと軍手1セット
- 包帯用の古シーツ
確認事項 お申し込みいただく際に以下の事柄について、ファクスかメールフォームでお知らせ下さい。
- 施設のお名前、住所・郵便番号・お電話番号・ファクス番号・メールアドレス
- 代表者のお名前(フルネーム)と連絡先電話番号
- 担当の先生のお名前(フルネーム)と連絡先電話番号
- 園児の年齢と人数、その他注意事項
- 会場仕様 ※包帯づくりの際のみ机を使用します。
- 駐車場 ※通常スタッフ2~3名でお伺いします。
- 記録(公式ブログへの掲載含む)のため、当日の撮影許可
遊びを通して覚えよう
紙芝居や絵本、歌などの遊びを通して防災意識を楽しく学びましょう。また、子どもたちのよく知っているダンゴムシをまねて、地震が起きたときの身の守り方を、学びます。
卵の殻の上を歩いてみよう
卵の殻の上を歩くことで、災害時、上からだけでなく足元にも危険があることを知らせましょう。卵の殻だとケガはしないが、ガラスだったらどうなるのか、子どもたちと一緒に考えるようにします
ジャッキを使った救出体験
実際にこどもが救助活動を行うことはありませんが、身近なもので人を助けることができるということや、人を助けるというやさしい気持ちを育むことが目的であることを意識して行います。子ども自身が挟まれたときを想定し、必ず助けが来るから安心して、希望を捨てずに待つこと、挟まれたことを大人に早く伝える方法なども伝えます。
包帯を作ろう
ケガをした人のために、シーツを使った包帯を子どもたちといっしょに作ります。子どもたちの作った包帯がいつか誰かの役に立つかもしれないという思いが伝わるように話をします。
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