2011年3月11日に発生した東日本大震災後、多くの子どもたちの命を救った釜石市の取り組みや、「つなみてんでんこ」という言葉が取りざたされたことを、ご記憶の方も多いと思います。それは、子どもたちが自然の脅威に直面した時に必要な「自らを守るための知恵」を、わかりやすく、くりかえし、くりかえし伝え、学ぶ場がその土地にあったということでもありました。
岡山も、百年、千年単位で振り返ってみれば、決して他人事ではない。しかし、そのことを、震災の記憶が薄れ行く中でも将来にわたって伝えていくにはどうしたらよいか・・・。
そのための仕組みを地域の中で、地域のみなさんと一緒につくりあげていくことの必要性を感じて、私たち、「子ども防災ネットワークおかやま」の活動は、2011年10月にはじまりました。
自然災害の少ないと言われる岡山においても、毎年3月には、東日本大震災で亡くなられた方のご冥福を祈り、子どもたちにそれを伝え防災について家庭で考える機会にするとともに、子どもたちが自然の脅威の前でも自らの力で考え行動し、希望を失わず生きていく知恵を持てるように、さまざまなアプローチから活動を進めていきたいと思います。
私たち、「子ども防災ネットワークおかやま」は、岡山でこのような活動の輪が広がることを期待するとともに、被災地の一日も早い復興を応援します。