日の防災体験プログラムは、内山下幼稚園さんのご協力により、「非常ベル」の音でスタートしました。
「いつもと違う音が聞こえたら…どうする?」
「静かに耳をすませて。オトナの人がそばにいるときは大切な話しがあるかもしれない」
「もし一人だったら…?よく観察して。変な匂いはしないかな。なんの音だろう」
地震が殆ど無い岡山だからこそ、いざという時の備えとして、
「防災のこと」を学んだり考えたりすることがとても大切だと思うのです。
2011年3月11日に発生した「東日本大震災」の例でも、日頃から訓練し、
注意深く状況を観察した子どもたちに先導されて、たくさんの命が助かっています。
「もしも、君の町で大きな地震が起こったら…」
「もしも、今、踏んでいるのが卵の殻でなく、ガラスだったら…」
「もしも、君が大きな柱に挟まれて動けなくなってしまったら…」
「もしも、大切な人が怪我をしてたくさん血が流れていたら…」
プログラムのなかで、子どもたちはたくさんの「もしも」に出会いました。
災害の時、大切なのは、まず自分の命をまもること。
そして希望を捨てずに、自分にできることを考えること。
子どもたちの心の中にそんな知恵が少しでも残れば嬉しいな、と思います。
防災体験プログラム
2012年6月11日(月) 10:00~11:30
内山下幼稚園(岡山市北区丸の内)
5歳児73名が参加
テレビで紹介されました。
NHK岡山放送局「岡山ニュース もぎたて!」(6/20放送)の「安全・安心キャンペーン」にて、子ども防災ネットワークおかやまの活動が紹介されました。
詳しくは、NHK岡山放送局「岡山ニュース もぎたて!」の「防災教育は園児から 2012年6月20日(水)放送」をご覧ください。
内山下幼稚園さんからお便りいただきました。
6月11日におじゃました内山下幼稚園のみなさんから、お便りを頂戴しました。
子どもたちも日頃体験できないことを経験し、
驚き、防災に対する意識が高まりました。
家庭でも、防災のはなしを家族でするなど、
子どもの心の中に強く印象に残っているようです。テレビ放映では、園でみんな揃って、その時のことを
思い出しながら、真剣に見入る姿がみられました。
保護者の方からの感想も…。
- 防災体験をした日、帰りの車に乗るとすぐ「地震で揺れたら、ダンゴムシになって、早足で烏城公園に行くんよ」「シーツで包帯を作ったよ」と話してくれました。包帯に書いてある”がんばれ”の言葉に胸が熱くなり、どうして、”がんばれ”と描いたの?と聞いてみましたが、秘密だと言われました。子どもなりにもTV等で震災被害の状況を理解し怖がっているように思えます。テレビの地震速報には反応が早く「震度3だよ。何県?」と気になるのかな。貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。
- 親子で地震が起きた時、大切なことを話し合うことができました。自分の命を守ること・他の人の命を助けることの大切さを学んでくれたように思います。「卵の殻の上を歩くのはとても痛かった。ガラスの上はもっと危ないよ。スリッパを用意しておくこと。本をおいてその上を歩いて移動すること」など、私が初めて知ることもあり、とてもよい体験をしたと嬉しく思いました。これからも「いつでも災害は来る」と心に留め、子どもには興味がわくような形で伝えていけたらと思います。
- 防災教育指導をありがとうございました。子どもたちにとって災害と言っても実際体験したことでもなく、ピンとこないものですが、昨年の東日本大震災の様子を映像で見る度に「かわいそうだね」と大粒の涙を流す姿を何度も見ました。自分自身が体験したわけではないのですが、子どもなりに災害の恐ろしさ、大切なものを失ってしまうという悲しさをとても強く感じている様子でした。防災体験は、怖がること無く「卵の殻が痛かったよ」とか、ジャッキを使って救出した様子を伝えてくれました。自分を守るための知識を楽しく学べてとても印象的だったようです。ありがとうございました。